園のきろく

茶道体験(年長組)

2025年06月12日[在園児]

今日は、年長組さんが楽しみにしていた茶道体験の日でした。行きのバスの中ではお茶会クイズがあり、子ども達も大喜び。お茶会への期待に胸が膨らみます。

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奈良大学の茶道サークルの皆さんにご協力いただき、茶道講師の先生のご指導のもと大学の茶室にて本格的なお茶席を体験しました。

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お茶室に入ると、まず感じるのはその静けさと美しさ。朝から大学生のお兄さんたちが丁寧にお掃除してくださった畳の上に座り、子どもたちは自然と背筋をピンと伸ばしていました。床の間には紫陽花の花が生けられており、掛け軸には「日日是好日(にちにちこれこうじつ)」と書かれていました。『毎日を大切に仲良く過ごせば、いい日になるよ』という意味なんだそうです。

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お茶をいただく前には、みんなが揃うのを待つことも学びました。「お茶室で大事なのは、みんなで仲良くいただくこと」お友だちと一緒に心を合わせていただくのが大切なんだね。お菓子が運ばれてくると「え、ポテトチップスちゃうやん!」と言う子が。なぜ甘いお菓子を食べるのかも教えてもらいましたよ。

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お菓子をいただいたあとは、お抹茶の時間。お茶はお隣のお友達に「お先に」と声をかけ、「お手前ちょうだい致します」と一礼してから、器を2回まわして正面を避けていただきます。先生のガラスの茶器には、風船かづらも描かれていました。季節を感じるのもお茶の席では大事なこと。

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さぁ、みなさんお味はいかが?ちょっぴり苦くて、思わず顔が固まった子もいれば、フルフル!と顔を横に振る子も。大きな器に少~しだけ入っている抹茶をみて「え、少なっ!!」という声も。中には「もっと飲める!」「美味しかった!」とにっこり笑う子もおりました。懐紙(かいし)は「半分に折って持って帰ってもいいよ」と教えていただき、「ママに見せてあげる」と、嬉しそうに大切にしまう姿もありました。

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最後に、「お茶の時間は決して特別なことではありません。ご飯を食べるとき、おうちの人に『ちょうだいします』って言ってごらん。きっとびっくりするよ。でも、毎日言ってる『いただきます』と同じなんだよ。感謝していただくという気持ちは一緒だね。」と先生からお言葉を頂きました。そんな心の学びも、今日の茶道体験で感じられた一日でした。子ども達も帰りながら「あぁ~今日も楽しかった」と、言ってくれました。まさに「日日是好日」ですね!