2024年06月14日[]
子ども達はわくわく楽しみなお茶会。先生たちはいろんな意味でドキドキのお茶会。正座の仕方やご挨拶の仕方など、お部屋でもみっちり練習いたしました☆
いざ奈良大学のお茶室へ出発~!
表千家の山下先生にご指導いただきながら、奈良大学の茶道サークルの学生のみなさんもお手伝い頂きました。
「お茶室は仲良く過ごす場所なんです。だから、お菓子が運ばれても勝手に食べないのよ。みんなが揃うまで待つの。一緒に頂くという気持ちが大切なの」そう教えて頂き、みんな静かに待ちました。ゆったりとした時間が流れ、全員分のお菓子が並びました。綺麗なゼリー菓子です。グミのような不思議な触感。一口かじると果実の甘みが口いっぱいに広がりました。「イチゴの味!ブドウの味!パイナップルの味!みかんの味!」いろんな果物のお菓子だったね。緊張していた子どもたちの顔も少し綻びました。「懐紙は半分に折って持って帰ってもいいのよ」と声を掛けて頂き「ママに見せてあげるー!」と、いうお友だちも。「その気持ちが大事なの」先生からお褒めの言葉を頂きました。
さぁ、次はいよいよお抹茶。「今日は京都の宇治という所で取れたお茶です。お茶はね、昔中国から伝わったものなんですよ。お茶を摘んで蒸して乾かして。うすでひいて粉にして。お湯を入れてシャカシャカとたてたものがお抹茶です。ビタミンCもたっぷりなの。ちょーっとみんなには苦いかもしれないね。でも、一口飲んでみてくれると嬉しいです。お菓子で甘くなったお口の中はどう変わるかな??」そう先生が仰っていました。そして、一人ずつお茶が運ばれてきます。お茶を出して下さった方に「ありがとうございます」とお礼をし、となりの人に「お先に」とご挨拶。そして「頂戴します」と、また礼をして茶碗を持つ。時計回りに2回まわす事もしました。(そろりそろりと大事そうに扱う姿を見て、そんなことできるんだ!と感動。)さぁ肝心のお味は!?「苦くてもおいしい」「全部飲めそう」「全部飲むのは苦くて無理~」「もっと回したら飲めるようになるかも」などなど...いろいろでしたが、先生に言われたように口をつける子が多く、挑戦する姿にまたまた感動。頂戴しますなんて言葉を言う姿なんて、もうたまらなく愛しかったです。
最後に、掛け軸や季節の花を生ける事も聞きました。お茶室では季節を感じる事も大事なんだそうです。今日の掛け軸は「日々是好日」にこにこ過ごしていれば、毎日いい日になるよ...と、いう意味だそうです。お花は紫陽花でした。先生から「また大きくなった時にお茶を頂いて下さいね。今と違った味の感じ方をするかと思いますからね」と仰っていただきました。
普段は「動」が中心の子どもたちの日常ですが、今日は「静」の時間がたくさんありました。普段できない体験をたくさんさせてもらいました。「経験は心を育てる」みんなの心の糧に少しでもなりますように。